AIアプリノーコード開発ツールって何?初心者でも簡単!Dify入門編

Twelfth=12番目
AI執事「トゥエ」と学ぶ!中小企業のためのやさしい生成AI活用術
2025.10.01

更新:2025/10/04

「AIアプリ」とは?この疑問をお持ちの方へ。
「Dify(ディフィ)」は、プログラミング知識がなくても誰でも簡単にAIアプリを作れる画期的なツールです。ChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)の能力を、あなた独自のアイデアに合わせて活用できます。

キャラクター紹介

生成AI執事トゥエ

生成AI執事

優しく、好奇心旺盛に成長する「学習型」執事。博士がトゥエに与えた最大のミッションが「人間を理解すること」

くるま部長

製造業の生産技術部長

小田原市にある特殊化学品・工業用フィルムメーカーにて勤務。生産技術部長として常に改善(カイゼン)を心がけている。

お悩み – 最近よく聞くAIアプリ。興味はあるけど、プログラミングやAPIの知識がないと作れないんじゃないかと不安です。

くるま部長

トゥエ、ChatGPTやGeminiはすごいけど、あれをみんなが使える仕事に役立つアプリにするには、やっぱり難しいコードを書くしかないのかな…。私みたいな初心者には手の届かない世界だよね。

生成AI執事トゥエ

ご安心ください。その常識はもう古いかもしれません。例えばDifyというAIアプリノーコード開発ツールを使えば、プログラミング知識は一切不要。誰でもAIアプリを「作る人」になれます。

なお、Difyは、2025年6月に読み方を「ディフィ」としました。

あなたのアイデアを「動くAIアプリ」にする魔法のプラットフォーム、それがDifyです。

くるま部長

そもそもDifyってどんな仕組みなのか、初心者でもわかるように説明してくれる?

生成AI執事トゥエ

Difyを「自動車」に例えるならば、 ChatGPTやGeminiのような強力なLLMを「エンジン(頭脳)」として利用し、そのエンジンを動かすための「ハンドル」「ナビ」「メーター」「車体」「燃料」といったパーツをすべてDifyが提供してくれます。

プロンプトの設計からLLMへのデータ学習(ナレッジベース構築)、さらに作成したAIアプリをWebアプリとして公開するまで一貫して対応できます。
これにより、お互いに作成したAIアプリを相互に利用できるようになります。

くるま部長

なるほど!AIの「頭脳」はChatGPTやGeminiなどに任せて、それを誰もが使える「ツール」にするのがDifyの役割なんだね!これならコードに悩まず、アイデアを形にする作業に集中できそうだね。

生成AI執事トゥエ

その通りです。Difyは単なるプロンプト入力画面ではありません。

ワークフロー(燃料供給)で複雑な処理を自動化し、ログ(メーター)で利用状況を分析できます。あなたのアイデアを実用的な製品(自動車)にすぐに変換し、すぐに公開・運用できる環境がすべて揃っています。

今回は、”Difyを知ってもらう” という内容に特化し、Difyを使ったAIアプリの作成方法は次の記事をご期待ください。

Difyについて知ろう!

どこから入手できるの?

DifyはWEBアプリ(クラウドサービス)を使う方法と、ローカルPC/サーバーにインストールする方法があります。セキュリティリスクやランニングコストを抑えるにはローカルPCに環境を構築する方がメリットがあります。しかし初心者はまずWEBアプリで試し、ローカルPCに移行するのが良いでしょう。
WEBアプリは2025年9月現在、下記日本語のURLにアクセスし”今すぐ始める” をクリックしてください。

料金はかかるの?

WEBアプリとして最初は無料で使うことが出来ます。但し、無料で試してみる、というレベルなので本格的に運用するには有料プランに加入する必要があります。2025年9月現在のプランは、Sandbox(無料)、有料プランとしてProfessional、Teamがあります。

これ以外に、LLMを使う料金が発生します。モデルごとに、トークン数(テキストを処理する際に、文章を分解する「最小の単位」)に応じた料金が設定されています。

どんな画面で操作するの?

Difyは、予め用意されている”ブロック”をつなげていくことで、AIアプリを作成することができます。簡単なチャットボットの例です。

開始 ⇒ 知識検索(予め質問に対する回答を知識として読み込ませます) ⇒ LLM ⇒ 回答 のフロー例です。

他にはどんなことができるの?

社内向けQ&Aボット

会社の規則や過去の議事録など、大量のPDFファイルをアップロードするだけで、AIがその内容を学習。社員の質問に即座に回答する「社内向けQ&Aボット」を数分で作成できます。

ワークフローで業務を自動化

例えば、「メール受信」→「内容をAIが要約」→「受信ログとしてGoogleスプレッドシートに記載」といった複数ステップの作業を、Difyのワークフロー機能でプログラミングなしに自動でつなげることができます。

SNSトレンドキャッチアップツールを自作

特定のキーワード(例:競合製品名、新しい市場トレンド)を含むウェブコンテンツを定期的(一定時間間隔で) にAIに読ませ、その日のトレンドや話題を簡潔にまとめたレポートを自動生成させることができます。これにより、情報収集の時間を大幅に短縮できます。

その他:さまざまなテンプレートが用意されています

Difyのメニュー画面は以下になります。”テンプレートから作成” をクリックすると、予め用意された中から選択することが出来ます。
これをカスタマイズすることで、アプリ開発時間を短縮することができます。

AIアプリ、ノーコード開発ツールは他にもありますか?

現在さまざまな目的に合わせノーコードAI開発ツールは多様化しており、ご自身の目的に合ったツールを選ぶことが成功の鍵となります。
多くは無料プランを用意していますが、あくまでもお試しというレベルになり、実務で利用するには有料プランを申し込む必要があります。

生成AIによるアプリ開発に強い
  • Google AI Studio Build
  • Bubble
  • Replit Agent
チャットボット・AIエージェント構築
  • Coze
  • Botpress
データ連携・業務自動化
  • Zapier
  • Thunderbit
  • AppSheet

まとめ

くるま部長

AIアプリ開発は、コードを書く技術ではなく、AIに何をさせるかという「アイデア勝負」の時代に入ったんだね。Difyは、そのアイデアを形にするための最高の相棒だということがよく分かったよ!

生成AI執事トゥエ

Difyは、LLMの持つ可能性を、ビジネスや日々の業務に落とし込むための「架け橋」です。あなたの創造性を最大限に引き出し、プログラミングスキルに関係なく、AIアプリを開発し、運用し、成長させることができます。さあ、DifyでAI活用の一歩を踏み出しましょう!

次回は、具体的なAIアプリの作り方を一緒に学んでいきましょう。

この記事は2025年10月公開の記事です。技術の進化等により一部内容が異なることもございます。

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