ChatGPTで作る就活・自己PR添削ワークショップ

Twelfth=12番目
AI執事「トゥエ」と学ぶ!中小企業のためのやさしい生成AI活用術
2025.10.21

「何を盛り込めば良い?」「字数に収まらない」「面接で詰まる」——就活の悩みは共通しています。その停滞は、設計と練習の進め方を変えることで一気に解消できます。
本ワークショップでは、ChatGPTを添削者×面接官×コーチとして活用し、「書く→問う→直す」のサイクルを高速化します。
求人票に合わせたES(エントリーシート)最適化から模擬面接まで、すぐに使えるプロンプトで実践的に学びます。

キャラクター紹介

生成AI執事トゥエ

生成AI執事

優しく、好奇心旺盛に成長する「学習型」執事。博士がトゥエに与えた最大のミッションが「人間を理解すること」

ろんた

教育系ITサービスの営業・販促

川崎市にあるオンライン学習システム(e-ラーニング)や、デジタル教材を開発・販売しているベンチャー企業で営業として働く

お悩み – 「書けない・伝わらない」を抜け出す最初の一歩

ろんた

最近転職活動を始めたんですが、ESや履歴書、自己PRって書いてみると何か伝わらないんです。
面接でも言葉に詰まってしまって…。
自分の強みを上手く表現できないんですが、AIで助けてもらえますか?

生成AI執事トゥエ

できますよ。ChatGPTを使えば、自己PRの言い回しを磨く、ESを志望先向けに添削する、面接の模擬練習をして弱点を洗い出す──といったワークショップ形式の練習が手早くできます。
まずは『一度に全部直す』のではなく、『①書く→②ロールプレイ→③フィードバック→④再修正』のサイクルを回しましょう。

ChatGPTを“添削者×面接官×コーチ”にする使い方

ろんた

具体的にワークショップってどう進めればいいですか?ChatGPTには何を頼めばいいんでしょうか?

生成AI執事トゥエ

シンプルに次の流れです。チャットで一行ずつ依頼して、AIからの返答を受け取りながら手を動かすのがコツです。

  1. 現状の文章を出す(ESの下書き、履歴書の職務経歴)。

  2. 求人票を渡す/志望動機の軸を伝える(志望理由の深掘りに必須)。

  3. 改善指示を出す(例:『具体例を1つ入れて100字で』『成果を定量化して』など)。

  4. 模擬面接でロールプレイ:AIに面接官を演じさせ、回答の改善点を即フィードバックしてもらう。

  5. 振り返り:改善ポイントを箇条書きでまとめ、次回の練習課題にする。

ろんた

面倒に聞こえるけど、段階を踏めばできそうですね。

生成AI執事トゥエ

はい。以降のセクションで、そのままコピペできるプロンプトワークショップのタイムテーブルを用意します。
ChatGPTを“添削者×面接官×コーチ”として使い倒しましょう。

活用方法・Tipsの紹介

生成AI執事トゥエ

下は現場で使える実践パターンです。
使用AIは原則ChatGPT(会話型)。Geminiを併用する場合も、同じプロンプト概念で運用できます。
各項で「やること」「具体手順」「そのまま使えるプロンプト」を示します。

パターンA:ES(志望理由・自己PR)を「求人票に合わせて」添削する

  • やること
    求人票の要求(必須スキル、求める人物像)に合わせてESを最適化する。
  • 手順
    1. 求人の本文(キーワード)をコピペ。
    2. 自分の下書きをコピペ。
    3. ChatGPTに「求人の必須要素を満たす形で、○○字以内に凝縮して」と指示。
  • プロンプト(コピペ可)

「以下は募集要項です:<求人文を貼る>。次に私の下書きです:<あなたのES下書きを貼る>。この求人の『求める人物像』に沿って、【自己PRを150字で】書き直してください。成果は必ず定量化し、具体的な行動を1つ盛り込んでください。」
期待される出力:求人のキーワード(例:チームでの改善経験、数値目標)を織り込んだ150字の自己PR。

プラスαのコツ

生成AI執事トゥエ

社名や業界特有の語を必ずプロンプトに含めると、志望度の伝わる文になります。

パターンB:STAR(状況-課題-行動-結果)で自己PRを作る

  • やること
    自己PRの核となるエピソードをSTAR形式で整理し、面接で語れる“短く分かりやすいストーリー”にする。
  • 手順
    1. 自分の体験を「状況(S)」「課題(T)」「行動(A)」「結果(R)」で箇条書きにする(5分)。
    2. ChatGPTに「面接官が理解しやすい1分の語りに直して」と依頼。
  • プロンプト例期待される出力:練習しやすい1分台の自己PR原稿。)

以下は私の体験をSTARで書いたものです:S: ~、T: ~、A: ~、R: ~。これを面接で話す1分(約200〜250字)のナラティブ(物語、語り)にしてください。冒頭で要点が伝わる『結論→背景→具体行動→結果』の順にしてください。

パターンC:面接の模擬練習(ロールプレイ)と即時フィードバック

  • やること
    AIを面接官にして、本番に近い質疑応答を行い、回答ごとに改善点を得る。
  • 手順
    1. まずAIに「企業の想定質問リスト」を作ってもらう(役職:面接官の役職、業界指定:応募企業の業界 を指定)。
    2. ロールプレイ開始。あなたが回答→AIが評価(内容、構成、表現、時間)→改善提案を受 ける。
    3. 同じ質問を再回答し、変化を確認。
  • プロンプト例(面接官設定)

あなたは◯◯業界の採用担当です。これから30分間、私の面接練習に付き合ってください。1問につき、『質問→私の回答(私が入力)→改善点(3点)→模範回答の例(50〜100字)』の順でフィードバックしてください。まず最初の質問を出してください。

運用のコツ

生成AI執事トゥエ

時間制限(1問につき回答は60〜90秒)を明示すると本番対応力が上がります。

パターンD:志望動機を「職務経歴書」と連動させる(整合性チェック)

  • やること
    職務経歴書の実績と志望動機の論理整合性を検証・強化。
  • 手順
    職務経歴(箇条)を貼り、志望動機案を提示→ChatGPTに「この志望動機は職歴と矛盾ないか?足りない根拠は?」とチェックさせる。
  • プロンプト例

私の職務経歴:<箇条で貼る>。志望動機案:<貼る>。職歴と志望動機が論理的につながるように、『補強すべき経験』と『言い換え』をそれぞれ3点ずつ教えてください。

パターンE:ESを大量に“志望先別”で量産する(テンプレ+細部最適化)

  • やること
    基本テンプレ(あなたの強み)を元に、求人ごとに短時間でカスタマイズ版を生成。
  • 手順
    1. 「ベース自己PR」を作成。
    2. 求人ごとの必須キーワードを渡し、「○○語を3つ入れて120字でリライト」と指示。
  • プロンプト例(バッチ用)

ベースPR: <貼る>。求人Aのキーワード:『顧客折衝』『データ分析』『英語』。これらを盛り込み120字に整えてください。次は求人B…

運用のコツ

生成AI執事トゥエ

複数求人を一度に生成する場合は、Googleスプレッドシートで求人名とキーワード列を作成し、CSV形式でダウンロードします。そのファイルをGeminiに読み込ませて指示を行うと効率的です。

ワークショップ設計:実務的タイムテーブル(個人でもグループでも)

30分ワークショップ(個人練習)
  • 0–5分:当日のゴール確認(例:ES 1稿を通す)
  • 5–15分:ES下書き提示 → ChatGPTに添削指示(語数・トーン)
  • 15–20分:修正版をチェック&微修正
  • 20–30分:模擬面接1問(ロールプレイ)→フィードバック
90分ワークショップ(グループ:3人)
  • 0–10分:オリエン(目的共有)
  • 10–35分:各自ES提示→ペアでChatGPT添削&グループレビュー
  • 35–65分:ロールプレイ(面接官交代)×2ラウンド(各人30分)
  • 65–80分:総評と改善アクション作成(ChatGPTで改善チェックリスト作成)
  • 80–90分:次回課題の設定

添削ワークで使える「評価ルーブリック」(AIに採点させる)

ルーブリックとは、学習の目標達成度を評価するための評価基準表です。

評価項目(各5点満点)
  1. 結論の明確さ(要点は1行で言えるか)
  2. 具体性(数字・エピソードがあるか)
  3. 説得力(結果やインパクトが示されているか)
  4. 一貫性(応募先と志望動機が合致しているか)
  5. 表現(語彙・文法・読みやすさ)
  • ChatGPTかGeminiの音声モードを開く(なければテキストでOK)。
  • ロールプレイ(注文)を3分実施。AIに直された点をメモ。
  • 自分で書いた短い自己紹介をAIに添削してもらう(5分)。
  • その日の復習(AIに今日学んだ3点を要約させる)。
  • 翌日の短目標をAIに設定してもらう(例:「明日は3つの新しい表現を使う」)。
プロンプト(採点依頼)

以下の自己PRを上の5項目で0〜5点で採点し、合計点と『改善すべき上位3点』を短く示してください。自己PR: <貼る>

まとめ

ろんた

具体的なプロンプトやワークショップの流れがあると実践しやすいですね。自分一人でもできそう!

生成AI執事トゥエ

そうです。ポイントは 『目的を明確にする』『求人に合わせる』『人(面接官)視点の評価ルーブリックを使う』 こと。ChatGPTは高速・反復練習に最適なので、1週間単位で『書く→問う→直す』のPDCAを回すと成果が出ますよ。
面接は体験の数が勝負です—AIを使った模擬練習で回数と質を増やしてください。

この記事は2025年10月公開の記事です。技術の進化等により一部内容が異なることもございます。

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