AIでSWOT分析をアップデート！自社と競合の強み・弱みを客観的に洗い出す

Twelfth＝12番目
AI執事「トゥエ」と学ぶ！中小企業のためのやさしい生成AI活用術

2025.11.13

味には自信がある。歴史もある。ファンもいる。——それでも、
全国区のブランドと並んだとき「本当に戦えるポイント」は説明できますか？
本記事では、ChatGPTとGeminiを“第三者の目”として使い、
老舗洋菓子店が自社と競合のSWOTを客観的に洗い出す具体ステップを紹介します。

キャラクター紹介
お悩み – 「本当にうちの強みって何？」老舗PR担当のモヤモヤ
いまさら聞けないSWOT分析——基本の型をやさしく解説
AIで実践！老舗洋菓子店のSWOT分析ステップ
まとめ

キャラクター紹介

生成AI執事トゥエ

生成AI執事

優しく、好奇心旺盛に成長する「学習型」執事。博士がトゥエに与えた最大のミッションが「人間を理解すること」

まりの

伝統ある洋菓子店で働く広報・PR

横浜で長年愛されてきた商品の魅力を再発掘し、WebやSNSを通じて新しい顧客層に届けるのがミッション

お悩み – 「本当にうちの強みって何？」老舗PR担当のモヤモヤ

まりの

本店には長年のファンもいて、味にも自信があります。でも…
ECサイトをリニューアルして、“お取り寄せスイーツ”として全国に知ってもらうミッションを任されてから、ふと不安になるんです。

『うちの本当の強みって何？』
『SNS映えする新商品も増えたけど、ライバル店と何が違う？』
『これからどこに力を入れれば、“選ばれるブランド”になれるんだろう？』

生成AI執事トゥエ

そのモヤモヤ、まさにSWOT分析でスッキリ整理できます。
そして今の時代は、ChatGPTやGeminiに手伝ってもらうことで、従来よりも客観的に・スピーディーに進めることができるんです。

まりの

SWOT分析って昔からあるフレームワークですよね。
でも、自分たちだけで行うと“ひいき目”が入りそうで…。

生成AI執事トゥエ

おっしゃる通りです。だからこそ、AIを“第三者の視点”として使うのが効果的なんですよ。

いまさら聞けないSWOT分析——基本の型をやさしく解説

まりの

改めて、SWOT分析ってどんなものか教えてもらえますか？

生成AI執事トゥエ

もちろんです。SWOT分析は、お店やブランドの状況を4つの視点で整理する方法です。
下に例を挙げます。

S：Strength（強み）	W：Weakness（弱み）	O：Opportunity（機会）	T：Threat（脅威）
→ 老舗の歴史、味のクオリティ、パティシエの技術、横浜元町という立地、看板商品の存在…など。	→ 認知度が全国ではまだ低い、ECサイトが使いづらい、新規客には“敷居が高そう”に見える…など。	→ 「お取り寄せスイーツ」ブーム、SNS映えスイーツの需要、百貨店催事やギフト需要、訪日観光客の増加…など。	→ 有名パティスリーブランドの全国展開、材料費・物流コストの高騰、似たコンセプトの商品増加…など。

生成AI執事トゥエ

これらを整理すると、
『伝統（S）✕お取り寄せブーム（O）』をどう生かすか、
『ECの使いづらさ（W）✕強い競合（T）』にどう対応するか、
といった具体的な戦略が見えやすくなります。

まりの

でも、やっぱり自分たちで書き出すと“自画自賛”になりそうです。

生成AI執事トゥエ

そこで、ChatGPTやGeminiの出番です。

AIで実践！老舗洋菓子店のSWOT分析ステップ

ここからは、「横浜元町に本店を構える伝統的な洋菓子店」をモデルに、ChatGPT／Geminiを使った実践ステップをご紹介します。

ステップ1：レビューから「強み(S)・弱み(W)」を客観的に抽出：一番信頼できるデータは、お客様の声です。

一番信頼できるデータは、お客様の声です。

まりの

Googleマップや食べログ、ECサイトのレビュー、SNSの感想などは結構たまっています。

生成AI執事トゥエ

素晴らしい資産です。それをAIに読ませましょう。

【ChatGPT／Geminiへのお願いテンプレ】
（レビューをいくつかコピペして使います）

あなたは老舗洋菓子店のマーケティングアドバイザーです。
以下は、横浜元町本店およびECサイトに寄せられたお客様レビューの一部です。
この内容から、当店の
1. 強み（お客様に評価されている点）
2. 弱み（不満・改善要望として挙がっている点）
をそれぞれ3〜5個、箇条書きで整理してください。
【レビュー】
（ここに口コミやSNS投稿を10〜20件貼る）

AIの回答イメージ

強み：

「何十年も変わらない味」「懐かしい」「安心して贈れる」といった信頼感。

横浜元町らしい上品なパッケージ・店舗の雰囲気。

焼き菓子や看板ケーキのクオリティが一貫して高い。

ギフト需要に強く、贈り物に選ばれている。

弱み：

季節限定や新商品の情報が分かりにくい。。

ECサイトが少し見づらい・操作しにくい。

配送日の選択肢が限られているという声。

まりの

“なんとなく感じていたこと”が、ちゃんとエビデンスつきで整理されましたね。

生成AI執事トゥエ

はい。これで自社のS/Wが客観的な言葉になりました。

ステップ2：競合ブランドをAIに整理させて「機会(O)・脅威(T)」をつかむ

次は、「横浜元町発・お取り寄せスイーツ」として競合しうるブランドを想定します。

まりの

都内有名パティスリーや、大手ECモール上位のお菓子ブランドがライバルですね。

生成AI執事トゥエ

では、それをAIにぶつけてみましょう。

【ChatGPT／Geminiへのお願いテンプレ】

当店は「横浜元町に本店を構える老舗洋菓子店」で、
ECサイトをリニューアルし、全国向けに「お取り寄せスイーツ」としてブランド強化を図っています。
競合として、
・有名百貨店に常設出店している洋菓子ブランドA
・SNSで話題の写真映えスイーツブランドB
を想定してください。
公開情報や一般的な傾向をもとに、
1. “それぞれの強み”
2. “想定される弱み（お客様が感じていそうな不満）
を整理し、当店にとっての「機会」と「脅威」を箇条書きでまとめてください。”

AIの回答イメージ

ブランドAの強み：全国的知名度、百貨店販路、高級感あるギフト。

ブランドAの弱み：価格が高めで日常使いしにくい、やや「定番化」して新鮮味に欠ける印象。

ブランドBの強み：SNS映え、新商品開発の速さ、若年層への訴求力。

ブランドBの弱み：味より見た目重視と感じる声、一部で「流行りもの感」が強い。

当店にとっての機会（O）：

「伝統×上質×横浜」という物語性で、他ブランドと差別化できる。

SNS映えする新商品を、老舗クオリティで出すことで“信頼感のある映え”を提供できる。

百貨店ブランドよりも“親しみやすく、贈りやすい価格帯”を打ち出せる。

当店にとっての脅威（T）：

有名ブランドの広告・販促力に埋もれるリスク。

材料・配送コスト高騰により価格競争が厳しくなる。

映えスイーツだけを求める層が、話題性のある他社へ流れる可能性。

まりの

“どこで勝てるか”“どこは無理をしないか”が見えてきましたね。

生成AI執事トゥエ

はい。ここまで来ると、SWOTマトリクスもすぐに作れます。

ステップ3：SWOTをもとに「打ち手」をAIと一緒に考える

最後に、整理したS/W/O/Tをもとに、ChatGPTやGeminiに「戦略案」まで提案させます。

【ChatGPT／Geminiへのお願いテンプレ】

以下は、当店（横浜元町本店の老舗洋菓子店）のSWOT整理結果です。
この内容をもとに、
「お取り寄せスイーツとして全国にブランドイメージを広めるための具体的な施策」を
3〜5個、優先度つきで提案してください。
（ECサイト改善／SNS運用／新商品の打ち出し／ストーリーブランディングを含めてください）
【SWOT概要】
S：伝統と味の評価、横浜元町ブランド、ギフト実績…
W：EC導線の分かりにくさ、新商品情報の発信不足…
O：お取り寄せ需要、SNSでの世界観発信、旅行気分ギフト需要…
T：有名ブランドとの競合、材料費高騰、価格競争…