X(旧Twitter)のトレンドをAIで分析!今、世間で何が話題になっているか瞬時に把握する方法

Twelfth=12番目
AI執事「トゥエ」と学ぶ!中小企業のためのやさしい生成AI活用術
2025.10.21

Xのタイムラインをすべてチェックするのは時間がかかり非効率。Grokを使えば、トレンドを自動で要約し、重要度を判定できるため、最新の話題を素早く把握できます。本記事では、初心者でも今日から始められる朝の10分ルーティンと「炎上兆候チェック」のワークフロー、そしてすぐに使えるプロンプトを公開します。

キャラクター紹介

生成AI執事トゥエ

生成AI執事

優しく、好奇心旺盛に成長する「学習型」執事。博士がトゥエに与えた最大のミッションが「人間を理解すること」

まりの

伝統ある洋菓子店で働く広報・PR

横浜で長年愛されてきた商品の魅力を再発掘し、WebやSNSを通じて新しい顧客層に届けるのがミッション

お悩み – タイムライン追いは限界?“見逃し”と時間ロスの壁

まりの

X(旧Twitter)で話題になっていることをすぐに掴みたいんです。
毎朝タイムラインを見るだけでは時間がかかるし、重要な“炎上”や“話題”を見逃しがちで…
AIで効率化できるって聞きましたが、本当ですか?

生成AI執事トゥエ

はい。Grok(XのAI)を軸にすると、日々のトレンドを短時間で“収集→要約→優先度付け→アクション提案”まで持っていけます。
特に中小企業の広報やマーケ担当者にとって、早い察知はリスク回避と機会創出の両方でメリットがあります。

Grokで“収集→要約→優先度→対応案”を10分で回す

まりの

まず何をやればいいんですか?とても難しそう…。

生成AI執事トゥエ

順序はシンプルです。

  1. 監視対象(ブランド名/競合/テーマ/ハッシュタグ)を決める。

  2. Grokに『直近24時間のX上でこのキーワードに関する話題を要約して』と投げる。

  3. Grokの要約で“緊急度(炎上兆候)”と“チャンス度(話題拡散の兆し)”を付けてもらい、対応優先度を決める。

  4. 詳細が必要なスレッドはGrokに掘り下げさせ、引用可能な要点と参照リンク一覧を作らせます。

  5. 定期的に(朝・昼・夕)このサイクルを回してアラート化します。

これだけで“見逃し”は激減しますよ。

活用方法・Tipsの紹介

生成AI執事トゥエ

ここからは実務で使えるワークフロー、具体プロンプト、可視化・自動化のコツを詳しく説明します。
初心者でもすぐに始められるよう、ステップとテンプレを用意しました。

全体ワークフロー(朝の10分でやれるパターン)

  1. 監視対象の定義(3分)
    例:自社ブランド名、主要競合、業界ハッシュタグ、重要キーワード(例:「#返品」「#サービス名」)。
  2. Grok(X)にクイック集計を依頼(2分)
    「直近12時間でこのキーワードの言及数と、話題になっているトップ5スレッドを要約して」。
  3. 優先度判定(1分)
    Grokに「緊急度(炎上)とチャンス度(取るべき拡散施策)を3段階で評価して」と頼む。
  4. アクション作成(3分)
    必要なら「顧客対応のテンプレ文」「社内向けワンライン要約」をGrokで作る。
  5. 記録・共有(1分)
    Slack/メールなどに要約を貼って共有。

具体プロンプト例(そのままコピペしてGrokに投げられる)

総括要約(短時間版)

Grok、直近24時間のXで「自社ブランド名」「競合A」「業界ハッシュタグ(#例)」の言及を集計し、
① 主要トピック上位5件(見出し+要約50〜80字)
② 各トピックの拡散度(低/中/高)と緊急度(低/中/高)
を出してください。ソースとなる重要ツイートのURLも5件まで教えてください。

出力例

① 主要トピック上位5件

  1. A製菓板チョコの味・見た目評価高く、B社・C社と比較で優位
    ユーザーが板チョコ比較でA社のツヤと風味を絶賛、B社やC社を上回る結果に。チョコ単体の深みが魅力とされ、優先購入を宣言する声多数。スイーツファン層で明治支持が広がり、競合との差別化議論活発。(72字)
  2. A製菓のチョコレート値上げへの消費者不満爆発
    スーパーでの板チョコ価格高騰(100円前後から大幅アップ)を嘆く投稿相次ぎ、コスト増理解しつつ「食品は勘弁」との声。明治を中心に業界全体の値上げ批判、血圧対策で控える層も。#スイーツタグで日常消費への影響を指摘。(68字)
  3. A製菓新アイス「(製品名)」ファミマ先行発売
    10日からファミマで販売、アーモンド入りバニラをホワイトチョココーティング。香りと食感の魅力が強調され、事前期待投稿急増。B社のチョコファンからもクロスオーバー関心、コンビニスイーツトレンドとして拡散。(65字)

② 各トピックの拡散度(低/中/高)と緊急度(低/中/高)

トピック拡散度緊急度理由
A製菓板チョコの味・見た目評価高く、B社・C社と比較で優位比較投稿リポスト10+、ファン議論活発。日常消費直結で即時購買影響。
A製菓のチョコレート値上げへの消費者不満爆発値上げ投稿ビュー600+、共感リポスト多数。生活直撃で即時不満蓄積。
A製菓新アイス「(製品名)」ファミマ先行発売公式風投稿リポスト200+超、期待シェア急増。発売日近でタイムリー。
A製菓社長インタビュー:幅広いカテゴリでロングセラー提案ニュースシェア数百ビュー、業界議論中心。長期戦略で持続関心。
A製菓パッケージデザインの箔押し美しさが高評価デザイナー投稿リポスト1、専門層限定。視覚魅力の持続的評価。
炎上兆候チェック

Grok、以下のスレッドを深掘りして「主な論点」「感情の傾向(肯定/否定/中立)」「対応推奨アクション(3つ)」を出してください。スレッドURL:<貼る>

競合モニタリング

Grok、競合Aの公式アカウントの直近50ツイートを要約し、顧客反応で目立つポイント(苦情・称賛)を3点挙げ、マーケ施策のヒントを2つください。

データ収集のコツ(X上での検索と絞り込み)

  • キーワード設計
    まずは検索するためのキーワードを考えましょう。同じものを指していても、名前や表現が少し違う場合があります。そのため、検索時に使われそうないくつかの言い回しや書き方をリストアップしておくと便利です。ブランド名の表記揺れ(正式会社名/略称/ハッシュタグ)をリスト化しておく。
  • 時間指定
    情報を効率的に探すには、検索する期間を指定すると便利です。Xでは、「since:YYYY-MM-DD(○年○月○日以降)」や「until:YYYY-MM-DD(○年○月○日まで)」といった検索用のキーワードを使うことで、特定の日付範囲に絞り込むことができます。
  • 絞り込み
    検索結果をさらに絞り込んで、ノイズを減らす方法もあります。
    filter:links を使うと、リンクが付いた投稿だけ表示されます。例えば、ニュース記事や参考URLが含まれる投稿を探したい場合に便利です。
    lang:ja を使えば、日本語だけの投稿に絞れます。
  • リスト化
    注目したいアカウントがある場合は、Xの「リスト」機能を使ってまとめておくのが便利です。例えば、特定のブランドや業界の専門家のアカウントをリストに追加しておけば、タイムラインを効率よく確認できます。さらに、Grokを使えば、リスト内の投稿を自動で要約し、重要な情報だけを抜き出すことができます。重要なアカウントはXのリストにまとめ、Grokにリスト内での動きを要約させると効率的です。

※演算子の仕様はXの仕様変更で変わることがあります。最新はXのヘルプや検索UIで確認してください。

事例(使い方の具体パターン) — 伝統ある洋菓子店向けに置き換えた実務パターン

以下は、伝統ある洋菓子店(老舗のケーキ・焼き菓子店)がGrokを使ってXのトレンドを活用するための具体パターンです。実際の現場で使える即効性のある例にしています。

危機対応(製品の誤配送や品質クレームの早期検知)
  • 状況
    ある顧客がSNSで「賞味期限切れの商品が届いた」と投稿し、リツイートで拡散し始めた。
  • Grokの使い方
    該当キーワード(店舗名+「賞味期限」「腐ってる」など)で直近の投稿を集め、拡散元と主張内容を要約。肯定/否定の感情比率を算出。
  • 実務アクション
    Grokに「謝罪文・事実確認用テンプレ・FAQ」を生成させ、速やかに公式アカウントでの一次声明とDMでの個別対応を実施。初動が早ければ口コミの広がりを抑えられます。
季節商品・限定販売の反応分析(マーケティング活用)
  • 状況
    新作の「栗のモンブラン」期間限定販売を行ったが、反応の温度感を早く把握したい。
  • Grokの使い方
    ハッシュタグや商品名で言及をモニタリングし、ポジティブな投稿・写真(UGC)の拡散度を測定。どの投稿が拡散しているか、インフルエンサーや地元メディアの反応を抽出。
  • 実務アクション
    好反応の投稿を公式でリシェアしたり、反響のあった店舗で追加仕入れを即時手配。反応が薄ければ販促文言や試食イベントを短期で追加して盛り上げます。
競合店のキャンペーン観察(差別化のアイデア獲得)
  • 状況
    近隣の他の洋菓子店が「シニア割引デー」を開始し好評だった。
  • Grokの使い方
    競合の投稿と顧客のコメントを要約し、「何が刺さったか(価格・接客・イベント)」を分析。
  • 実務アクション
    自店に応用できる点(例:試食付きの午後ティーセット、配達の無料時間帯)を短期間で試し、小さなPoCを実施して反応を見ます。
プロダクト改良のヒント収集(顧客の“生の声”を活かす)
  • 状況
    常連客から「もっと甘さ控えめの焼き菓子が欲しい」と複数の投稿が上がっている。
  • Grokの使い方
    関連言及を抽出して頻出ワードをリスト化(例:「甘さ控えめ」「健康志向」「カロリー表示」)。
  • 実務アクション
    Grokの結果をもとに試作商品(小ロット)を作り、X上で限定モニター募集をかけてフィードバックを集める。
    顧客参加型で改良するとロイヤル顧客の満足度も上がります。
地域イベントやコラボ情報の拡散チャンス発掘
  • 状況
    地域のマルシェや観光イベント情報がXで盛り上がっている。
  • Grokの使い方
    地域名+「マルシェ」「イベント」「土産」などで検索し、参加者の反応や当日の盛り上がりを把握。
  • 実務アクション
    出店申請が間に合うなら即参加を決め、人気が出そうな商品を限定パッケージで用意。参加レポートをGrokで要約してSNSで拡散し、店の認知拡大につなげます。

※これらのパターンは、老舗らしい「品質重視」「地域密着」「世代を超えたファン作り」といったポイントを意識した使い方です

精度向上のテクニック(ノイズ低減・偏り対策)

  • 複数切り口でチェック
    情報を正確に集めるには、ひとつの方法に頼らず、いろいろな角度からチェックするのが大切です。例えば以下の順番で調べると、抜け漏れを防ぐことができます:キーワード検索→リスト確認→ハッシュタグ検索→トレンドワード確認の順でクロスチェック。
  • 人間によるフィルタ
    AIの一次判定後に人が最終チェック(重要)。AIは補助、最終判断は人が行うべきです。
  • ボット対策
    Xでは、リツイートの数やいいねの数が極端に多い投稿がよく見られますが、それらの中にはボット(自動的に投稿するプログラム)の影響を受けている場合もあります。信頼性を確認するために、リツイート元のアカウントを確認する、エンゲージメント(いいねやリツイート)が不自然に多い場合は、少し慎重に情報を確認する。
  • 時間帯バイアス
    投稿される時間によって、情報に偏りが出ることがあります。深夜帯に集中している場合、一部の人しか活動していないため、広い層の意見を反映していない場合があります。朝・昼・夜など、異なる時間帯でのトレンドを確認することで、よりバランスよく情報を集められます。

生成AI執事トゥエ

最後に注意点・リスク(運用前に押さえるべきこと)をお伝えします。

  • 誤情報(ミスインフォ)
    Xは噂や未確認情報が流れやすい。重要情報は一次ソースで確認すること。
  • プライバシー/法的配慮
    個人情報の拡散や名誉毀損に注意。公開の場での投稿でも扱い方は慎重に。
  • バイアス
    Xのユーザー層は偏る(年代・思想)。Xだけに頼らず、検索エンジンやニュースも併用する。
  • API/仕様変更
    XのAPIや検索仕様は変わることがあるため、自動化は定期的にメンテナンスを。

まとめ

まりの

Grokを使えば、タイムラインを眺めるだけより短時間で“重要なこと”が掴めそうです。
まずはブランド名と主要ハッシュタグで朝の10分ルーティンを作ってみます!

生成AI執事トゥエ

そのプランでOKです。ポイントは目的を明確にすること(リスク検出かチャンス発見か)と、
Grokに出すプロンプトをテンプレ化すること
まずは以下のテンプレから始めてください:

  • 朝ルーチン用プロンプト
    ブランド名+競合+3つのハッシュタグを入力 → 直近12時間のトップ3トピックと緊急度を出す。

  • 深掘りプロンプト
    気になるスレッドURLを渡して『要点・引用・対応案』を作らせる。

この記事は2025年10月公開の記事です。技術の進化等により一部内容が異なることもございます。

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